規定休憩 概要
規定休憩とは実働時間が規定値に達した際に休憩を控除する方法です。
例えば「8時間以上の勤務が発生した場合には、1時間の休憩控除」というのは、実際には「在場時間(※)が9時間に達した段階で1時間の休憩控除」と考えます。
また、規定休憩は何時から何時までという時間枠はないため、時間枠がある「固定休憩」の補助的な役割をします。
■規定休憩のポイント
〇規定休憩の設定は個別就業設定より行います。
〇在場時間とは、出勤時刻から退勤時刻までの(休憩の控除を行わない)時間のことです。
〇規定休憩よりも固定休憩が優先され、固定休憩の控除後に規定休憩の計算を行います。
〇スマートフォンからの規定休憩の修正/申請には対応していません。
・個別就業設定(TOP)
・規定休憩の設定ごとの控除時間パターン例
規定休憩設定画面
規定休憩の設定画面は以下のように発生条件の設定と算出設定とに分かれています。
規定休憩の発生条件
実働時間と休憩時間に分けて設定を行います。
また、白昼時間/深夜時間から先に休憩を引く設定が行えます。、
①規定休憩の控除時間設定
在場時間が設定した時間に達した際に「規定休憩」の控除を行います。
在場時間が一定時間に達していないのに休憩控除をしてしまうと、実働時間が想定外に減るため、達していない場合には休憩の控除は行われません。
②白昼時間/深夜時間から先に控除を行う設定
規定休憩は何時から何時までという時間枠がない休憩控除のため、白昼時間(深夜外時間)と深夜時間(就業マスターで選択可能)をまたがった勤務を行った際に、どちらの時間帯から優先的に控除するのかを設定できます。
規定休憩の集計設定
規定休憩の集計に関する設定です。
①規定休憩の従量計算
在場時間が設定した時間に達した時に、まずは「実働時間」を確保し、残りの在場時間から「休憩時間」を確保します。そのため、休憩の控除時間は設定した時間に満たない場合があります。
また、この設定は「従業員は表示のみ」の場合のみ有効となります。
②従業員の修正設定
規定休憩の従業員による修正可否設定となります。
従業員マイページから申請または修正で規定休憩の値を修正する場合には、「従業員も修正可」とします。
③規定休憩の自動計算
自動計算をONとすることで、打刻だけではなく、実績の入力でも規定休憩の自動計算が行えます。
自動計算での計算のため、「従業員は表示のみ」の場合に設定が可能となります。
詳しくは以下を確認してください。
④規定休憩の計算時に私用外出を休憩時間とみなす
「規定休憩の計算時に私用外出を休憩時間とみなす」にチェックを入れると、私用外出時間も固定休憩時間と同様に扱われ、規定休憩の計算が行われます。休憩時間とは別に私用外出時間を控除する場合にはチェックを外してください。
⑤1日の実働時間で規定休憩を計算する
規定休憩は白昼時間と深夜時間のどちらから先に引くかを設定ができます。
この設定のチェックを外すと先に引くとしなかった側の時間帯で固定休憩が発生した際に規定休憩の計算から除外されるようになります。
・規定休憩と固定休憩、打刻休憩の併用も可能です。
規定休憩は固定休憩+打刻休憩で控除をした後に動作します。
・規定休憩の設定を超えた在場時間での勤務が発生した際に、固定休憩+打刻休憩で規定休憩の合計休憩時間と同等または多く控除がされた場合には、規定休憩の追加控除は行われません。
固定休憩+打刻休憩で規定休憩の合計休憩時間を下回った場合には、固定休憩の追加控除が行われます。
・規定休憩は「自動計算がON」となっていない場合には、実打刻によってのみ動作します。
手入力で出退勤実績を入れた場合には規定休憩は自動控除されません。
・休憩過小/超過のアラートは実績の「休憩開始~休憩終了」の値を参照するため、規定休憩のみで利用する場合には、同アラートを設定していると必ずアラート対象となります。
・休暇時の労働時間を「予定時刻に合わせる(フレックスの場合標準労働時刻に合わせる)」に設定した場合も、規定休憩は控除されます。