見込時間外とそのアラートについて
見込み時間外は「月度末の時点での残業時間の見込み時間」の算出項目です。
そのため、アラートも残業時間閾値超えは「現在の残業時間という結果」のアラートに対して、見込み時間閾値超えは「未来日に対する残業時間の見込み」に対するアラートとなります。
その他にも見込時間には以下のポイントがあります。
・普通労働制とフレックスが対象。裁量労働制と管理監督者は対象外。
・普通労働制は「法定外残業時間」を基準とする。
・フレックスは「所定外残業時間」を基準とする。
MENU
【1】実績値に基づく見込み時間外
【2】入力値に基づく労働日の見込み時間外
【3】入力値に基づく見込み時間外(休日労働を含む)
【4】見込み時間の入力方法
【5】見込み時間閾値超えアラート注意点
月度内の過去日の実績労働時間の平均値を算出し、月末時点の見込残業時間を算出します。
また、「見込み時間外閾値超え(実績時間のみを用いる) 」のアラートはこの時間に対する閾値設定となります。
■普通労働者見込時間外(実績値に基づく)
「普通労働者見込時間外」は以下の計算式で算出されます。
前日までの1日平均労働時間外 × (所定労働日数-(欠勤日・休暇・休職取得日))+ 月間休日労働時間
※前日までの1日平均労働時間外 = 月間法定外残業時間(法定休日以外)/出勤日数
これは以下の図のような概念の計算になります。
・普通労働者見込時間外(実績値に基づく)は法定労働時間8:00を基準値とします。
「残業時間閾値超え」アラートの基準値である「月間残業時間」は所定外残業時間(または予定超過時間)を基準とします。
・普通労働者見込時間外(実績値に基づく)には休日労働時間も含みます。
■フレックス見込時間外(実績値に基づく)
フレックスの見込み時間外アラートの基準値である「フレックス見込時間外(実績値に基づく)」は以下の計算式で算出されます。
フレックス見込時間外 =(前日までの1日平均労働時間 × 所定労働日数)- 月間所定労働時間 + 月間休日労働時間
①前日までの1日平均労働時間= 平日労働時間合計 ÷ (出勤日数+ 有給の休暇・休職取得 日数)
②月間所定労働時間= ( 労働日の日数 - (欠勤日 + 無給の休暇 休職取得日 ) ) × フレックスの時間外の基準の時間
※清算時間種別が暦日数の場合、「フレックス月間所定時間」
これは以下の図のような概念の計算になります。
・フレックス見込時間外(実績値に基づく)は休日労働時間も含みます。
月度内の過去日の実績労働時間および、月末までの入力された見込残業時間により、月末までの見込残業を算出します。
また、「見込時間外閾値超え(入力された見込時間を用いる[労働日のみ]) 」のアラートはこの時間に対する閾値設定となります。
普通労働者労働日見込時間外(入力値に基づく)
「普通労働者労働日見込時間外(入力値に基づく)」は以下の計算式で算出されます。
①過去日の法定外残業時間合計
②未来日の労働日見込時間外合計
① + ② = 普通労働者労働日見込時間外(入力値に基づく)
これは以下の図のような概念の計算になります。
フレックス労働日見込時間外(入力値に基づく)
「フレックス労働日見込時間外(入力値に基づく)」は以下の計算式で算出されます。
①過去日の平日労働時間合計
②未来日の労働日見込時間外合計
③フレックス月間所定時間(欠勤・無給休暇取得日は除く)
① + ② - ③ = フレックス労働日見込時間外(入力値に基づく)
これは以下の図のような概念の計算になります。
月度内の過去日の実績労働時間/休日労働時間および、月末までの入力された見込残業時間/見込休日労働時間により、月末までの見込残業を算出します。
また、「見込み時間外閾値超え(入力された見込時間を用いる[休日労働含む]) 」のアラートはこの時間に対する閾値設定となります。
普通労働者見込時間外(入力値に基づく)
「普通労働者見込時間外(入力値に基づく)」は以下の計算式で算出されます。
①過去日の法定外残業時間合計
②過去日の休日労働時間合計
③未来日の労働日見込時間外合計
④未来日の休日見込時間外合計
① + ② + ③ + ④ = 普通労働者労働日見込時間外(入力値に基づく)
以下の図のような概念の計算になります。
フレックス見込時間外(入力値に基づく)
「フレックス見込時間外(入力値に基づく)」は以下の計算式で算出されます。
①過去日の平日労働時間合計
②未来日の労働日見込時間外合計
③フレックス月間所定時間(欠勤・無給休暇取得日は除く)
④過去日の休日労働時間合計
⑤未来日の休日見込時間外合計
(① + ②) - ③ + ④ + ⑤ = フレックス見込時間外(入力値に基づく)
これは以下の図のような概念の計算になります。
見込時間は出勤簿の予定欄からのみ入力が可能です。
利用する場合には、個別就業設定にて「入力可」設定を行ってください。
フレックスの場合には標準労働時間が、普通労働制の場合には予定出退勤時刻が自動的に入力されています。
また、見込時間からは予定休憩時間、規定休憩時間の控除が行われます。
見込時間の入力値は未来日においての見込時間にのみ影響します。
過去日は実績での集計となるため、影響しません。また、見込時間以外の集計には影響しません。
・見込時間は予定実績のインポートでは入力が行えません。また、予定実績のインポートにより上書きされることもありません。
・見込時間入力欄は個別就業設定にて個人ごとに「入力可/入力不可/非表示」設定が可能です。デフォルトでは「非表示」となっています。
「見込み時間外閾値超え(実績時間のみを用いる) 」アラートは「月度の最終日に想定される時間外労働」が閾値を超えた際に発生するため、閾値が低い場合には月初の1日目でもアラート発生する場合もあります。
「見込み時間外閾値超え(実績時間のみを用いる) 」アラートの閾値は上記を踏まえて設定してください。