打刻による工数管理は開発環境などでのプロジェクトの工数管理にも利用できますが、「工数管理簿による手動入力よりも打刻で工数を取ることに適しているシーン」を想定しています。具体的には「店舗間でのヘルプ勤務がある販売業での店舗ごとの稼働時間、店舗ごとの人件費、店舗ごとのコストを確認する」などに適しています。
※工数管理機能はプレミアムプランでの対応となります。
設定例
以下に株式会社明石のカフェAKASHIにおける設定例をご案内します。
企業管理者にて行うこと
企業管理者で打刻による工数管理の設定を行います。
工数管理の設定の詳細に関しましては、こちらをご覧ください。
組織設定(勤務地設定)の確認
今回は店舗ごとの工数を打刻によって管理するようになります。
まずは打刻での店舗判別のために、「組織」(PitTouchの場合には勤務地)の設定を確認します。
打刻による組織の判別は「工数(タスク)と組織コードの紐づけ」によって行われます。
組織コードの設定は必須になります。(上記の例ではSHINAGAWAとしています)
組織設定の詳細に関しましては、こちらをご覧ください。
PitTouchでの打刻の場合には、「工数(タスク)と勤務地コードの紐づけ」によって行われます。
この場合、勤務地コードの設定が必須になります。 勤務地設定の詳細に関しましては、こちらをご覧ください。
プロジェクト管理の設定
次にプロジェクトを作成します。
設定>プロジェクト管理にて「プロジェクト追加」をクリックします。
東京エリアの工数を比較するため、今回プロジェクト名称は「東京エリア」とします。
従業員には東京エリアの品川店、渋谷店勤務の従業員を登録します。
高度な設定にて「打刻同期する」として確定します。この設定により、本プロジェクトに登録された従業員には工数管理簿が作成されます。
次にプロジェクト内に「タスク」を作成します。
今回はタスクが「工数を取る店舗名」となります。タスクコードは「組織コード」または「勤務地コード」と同一にします。
設定は以上です。
打刻工数の取り方
以下は実際に打刻で工数を記録する方法となります。
店舗側の設定
店舗ごとの工数を取るにあたり、店舗側の打刻画面では「その店舗の組織が選択されている」必要があります。
共有PC打刻の際には必ず「組織選択をその店舗の組織」としてください。
※PitTouchは勤務地が本体に設定されているため、選択などは必要ありません。
従業員の操作
従業員は通常通り出退勤の打刻をするのみとなります。
ただし、一日で複数の店舗をまたがった勤務をされる場合には、以下のように店舗ごとに出退勤をする必要があります。
AKASHIでは一日の内に出退勤が複数入った場合、最初の出勤時刻、最後の退勤時刻が労働時間として採用されます。
工数管理簿の確認
退勤打刻まで完了した段階で、工数管理簿に工数が記録されます。
管理者は工数管理>工数管理簿より該当の従業員の工数を確認できます。
従業員にマイページを開く権限がある場合には、従業員側でも自身の工数の確認、修正などが可能です。
日々の「修正」ボタンより打刻と工数を確認することが可能です。
工数の時刻には、共通就業設定の出勤打刻丸め、退勤打刻丸めはかかります。
直行/直帰などのみなし労働の動作は行われません。直行の場合も、直帰の場合も共通就業設定の丸めのみで工数が記録されます。
出退勤の組織を間違えて選択すると、工数が正常に記録されません。
下記の場合、品川店での工数を記録する予定でしたが、退勤の際に誤って「企業」という形で打刻が行われています。
・打刻をする組織を間違えると正常に工数が記録されない。