A:有給休暇のみなし労働(有給休暇換算時間)のAKASHIにおける定義と設定方法をご案内します。
1.定義
有給休暇を取得した際の一日または半日の労働を何時間と換算するかは企業によって異なります。
AKASHIではこの設定を「個別就業設定」にて行います。
2.設定方法
有給休暇のみなし労働は「個別就業設定」にて設定します。
設定>従業員設定>該当従業員の「個別就業」ボタンをクリックします。
「休暇時の労働時間」の項目にて以下2つの設定から選択します。
・予定時刻に合わせる
・換算時間に合わせる
・労働区分「管理監督者」は個別就業設定に「休暇時の労働時間」の設定がありません。「管理監督者」は「予定時刻に合わせる 半休4時間(法定労働時間の半日分)」で設定されています。
・本設定は半休時の「遅刻」「早退」判定に影響します。詳しくはこちらを確認してください。
2.設定例と集計時間
個別就業設定にて設定していただく2つの休暇みなし労働設定はそれぞれ以下のような集計を行います。
【予定時刻に合わせる】 |
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当日の予定時刻に合わせてみなし労働時間を算出します。
上記設定で午前半休を取得した際の例を説明します。
【例】
9:00~18:00(休憩時間12:00~13:00)に対し、以下のような勤務が発生しました。
「午前半有休を取得、13:00に出勤、18:00に退勤」
この場合、午前半休のため、予定開始時刻である9:00~実際の出勤時刻である13:00の間を、設定にある4:00で補てんします。その間に予定休憩時間があります。これは休暇みなし労働時間には含まれません。そのため実績は以下のようになります。
実働時間 | 5時間 | ![]() |
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休暇のみなし労働 | 3時間 | ![]() |
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総労働時間 | 8時間 | ![]() |
![]() |
・予定時間の間を補てんするため、予定によって休暇のみなし労働が変動し、総労働時間も変動します。
【換算時間に合わせる 半日 換算「する】 |
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上記設定で午前半休を取得した際の例を説明します。
【例】
9:00~18:00(休憩時間12:00~13:00)に対し、以下のような勤務が発生しました。
「午前半有休を取得、13:00に出勤、18:00に退勤」
この場合、予定時間にかかわらず、設定にある「午前半 4:00」を総労働時間に計上します。そのため、実績は以下のようになります。
実働時間 | 5時間 | ![]() |
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休暇のみなし労働 | 4時間 | ![]() |
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総労働時間 | 9時間 | ![]() |
![]() |
・設定されたみなし労働時間を総労働時間に計上します。予定時間は加味しません。
・みなし労働時間は午前半休と午後半休のそれぞれで設定できます。
【換算時間に合わせる 半日 換算「しない」】 |
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上記設定で午前半休を取得した際の例を説明します。
【例】
9:00~18:00(休憩時間12:00~13:00)に対し、以下のような勤務が発生しました。
「午前半有休を取得、13:00に出勤、18:00に退勤」
この場合、半休のみなし労働は総労働時間に計上しないため、実績は以下のようになります。
実働時間 | 5時間 | ![]() |
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休暇のみなし労働 | 0時間 | なし | |
総労働時間 | 5時間 | ![]() |
・半休の際は休暇みなし労働時間はなしとなります。そのため、半休の際には実働時間のみが総労働時間に計上されます。
・全日休暇の場合も休暇みなし労働時間に換算しない場合には、全日の時間を0:00と設定していただくようになります。